「戦争がトヨタを救った」中東の緊張がEV需要を押し上げ、国内販売は前年比4,117%増の衝撃

引用:トヨタ
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トヨタの3月のEV販売は前年同期比139%増の3万5,525台に達した。

27日(現地時間)、EV専門メディア『Electrek』によると、原油価格の上昇により内燃機関車の代替を求める需要が増加し、トヨタの電気自動車販売が大幅に増加したという。

3月の販売はトヨタのEV月間販売台数として過去最大だ。トヨタは米国とイラン間の対立によりガソリンと石油価格が上昇し、EV需要が拡大した影響を受けた。国内販売は約3,500台で前年対比4,117%増加し、海外販売は3万2,000台で2倍以上増加した。

欧州・米国でも続くトヨタEV販売の躍進

欧州でも成長が続いた。2025年第4四半期(2026年1月~3月)のバッテリー電気自動車(BEV)販売は2万5,640台で前年対比85%増加した。販売拡大は改良型bZ4Xが主導した。昨年10月に発売されたこのモデルは、2025会計年度下半期の国内EV販売1位を獲得し、3月まで5か月連続で1位を維持した。

米国市場でも成果が続いた。bZとして販売される電動SUVは、2025年第4四半期基準でテスラ・モデルYとモデル3に次いで3番目に多く売れた電気自動車として集計された。トヨタは走行距離、充電速度、車内技術と快適装備を中心に商品性を改善した。

bZシリーズ、競合に迫る走行距離と充電インフラ

2026年モデルのbZの最大走行距離は314マイル(約505km)で、既存モデルより25%増加した。テスラスーパーチャージャー利用のためのNACSポートを標準装備し、14インチのディスプレイと変更されたセンターコンソールデザインを採用した。米国での販売開始価格は3万4,900ドル(約557万2,100円)だ。

ただし、販売増加にもかかわらず規模は主要競合他社に及ばない。BYDは前月にBEVを14万7,601台販売した。日本を含む欧州、東南アジア、中南米など主要市場では中国企業とのシェア競争も激化している。

EVラインナップ拡大と今後の販売戦略

トヨタは電気自動車ラインナップの拡大も進めている。コンパクトクロスオーバーのC-HR+、オフロード性を強化したbZ4Xツーリング、コンパクトSUVのアーバンクルーザーに続き、今年中に米国市場に初の3列電動SUVのハイランダーのバッテリー電気自動車を投入する計画だ。

これに合わせて米国では2026年モデルのbZ、C-HR、bZ Woodlandの在庫処分のため数千ドルの割引と0%金利の金融条件も提示した。原油価格の上昇と商品性改善が短期的な販売増加につながったが、今後は中国企業とフォルクスワーゲン、キア、ヒョンデなど主要完成車メーカーとの競争の中で成長維持の可否が変数として残っている。

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