
マツダが新型電気自動車(EV)の発売を再び延期した。専用プラットフォームを基にしたモデルは来年デビュー予定だったが、マツダは市場の不確実性を理由に、ハイブリッド車(HV)に注力する計画だ。
1月20日(現地時間)、米EV専門メディア「インサイドEVs」が伝えた日本経済新聞の報道によると、中型クロスオーバーと予想される新型EVは最低2年延期され、2029年以降に生産される見通しだという。
マツダのEV市場への参入は「MX-30」以降、目立った成果を上げておらず、新型電動SUVの開発も遅れている。米国や欧州での貿易規制、排出ガス基準の強化、補助金の縮小など、市場の不確実性が高まる中、HV戦略を優先することを決定したとみられる。
ただし、マツダがEVの開発を完全に放棄したわけではない。マツダは中国の長安汽車と協力して「CX-6e」を開発したが、同モデルは米国では販売されない。「CX-6e」は中国で生産され、欧州やオーストラリアなどへ輸出される予定だが、米国では高い関税の影響で販売が困難な状況にある。
自動車業界ではマツダだけでなく、米フォード・モーター、ゼネラル・モーターズ(GM)、ステランティスなどの主要メーカーがEV戦略を調整している。フォードは「F-150ライトニング」の生産を一時中止し、GMは「ブライトドロップ」電動バンプロジェクトをキャンセルした。一方、EV市場そのものは依然として拡大を続けており、フォードの3万ドル(約435万円)の中型ピックアップトラックや、新型「シボレー・ボルト」、日産自動車の「リーフ」などが来年の発売を控えている。