
プジョーのクーペスタイルSUV「408」がマイナーチェンジモデルとして復活する。2022年の初公開から約4年を経てフェイスリフトを受け、2026年の発売が予定されている。最近目撃されたテスト車両を見ると、新型408は新型308のデザイン言語を積極的に取り入れているようだ。
まず前面では、新しいヘッドライトと中央の発光エンブレムが目を引く。ヘッドライトとエンブレムを結ぶ細いLEDストリップが採用され、ブランドアイデンティティを強調している。車体色と一体化したグリルは、側面に向かうにつれてパターンが密になる形状に仕上げられた。下部グリルとバンパーのデザインも変更され、全体的により洗練された印象となっている。

リヤの変更点は比較的少ない。リヤバンパー下部は現行モデルと類似しており、プロトタイプにはミシュランe.Primacyタイヤと空力性能を考慮したツートンのホイールが装着されている。これにより、今回のモデルがプラグインハイブリッドではなく純電気仕様であることが推測できる。
内装は308シリーズと類似した構成を採用する見込みだ。10インチのインフォテインメントタッチスクリーンとグラフィックを改善したデジタルメーター、ユーザー設定をすぐに呼び出せるi-トグルスイッチが5つ配置される予定だ。アルカンターラ、アルミニウムトリム、8色のアンビエントライトなどで高級感を演出している点も特徴的だ。

プラットフォームは従来と同じEMP2(前輪駆動ベース)を維持する。パワートレインは従来から提供されている1.2リッター3気筒ターボマイルドハイブリッドを基本に、上位グレードには1.6リッター4気筒ターボプラグインハイブリッド(PHEV)が搭載される見込みだ。純電気仕様は前輪単一モーター(157kW・約214ps)を搭載する可能性が高く、バッテリー容量の拡大やデュアルモーターオプションの追加も検討されている。
プジョーは今回のマイナーチェンジを通じて408の電動化オプションを拡大し、308から続く最新デザイン言語をクーペスタイルSUVにも本格的に適用することで商品性を向上させる計画だ。発売時期と具体的なパワートレイン構成は今後の公式発表で明らかになる予定だ。