
歯磨き粉・ヘアリンス・重曹など、家にある生活用品でガラスの油膜除去から室内の消臭まで対応できる。ただし、部位ごとの注意事項を知らないと逆に車を傷めることがある。
洗車用品コーナーに行くと、ガラス専用洗浄剤、撥水コーティング剤、革専用クリーナーなど、種類も価格もさまざまな製品が並んでいる。しっかりメンテナンスしたい気持ちはあっても、毎回専用品を揃えるのは負担が大きいのも事実だ。
家にある生活用品だけで車を効果的に管理できるとして、セルフ洗車派の間で関心が高まっている。ただし、素材や部位を誤ると逆に車を傷める可能性があるため、注意事項も合わせて確認しておきたい。
歯磨き粉と新聞紙でガラスを拭くと光沢が出る
外側のガラスに油膜が付着したり、虫の死骸や樹液が付着したりしているときは、歯磨き粉が有用だ。含まれる微細な研磨成分がガラス表面の汚れを物理的に除去できる。乾いたマイクロファイバークロスに少量付けて円を描くようにこすり、その後水で洗い流せばよい。

拭き取った後は新聞紙を活用するのが効果的だ。インクに含まれる油成分がガラスの微細な油汚れを溶かしながら薄い被膜を作り、水跡が残らずに光沢よく仕上がる。通常のタオルやマイクロファイバークロスと異なり、繊維くずが残らないのも利点だ。
静電気を抑えて埃の再付着を防ぐヘアリンス
洗車しても間もなく埃が積もると感じているなら、ヘアリンスを活用してみるとよい。含まれるシリコン成分がガラス表面に薄いコーティング膜を形成し、静電気を抑えて埃の再付着を軽減する効果が期待できる。
使用量は10円玉ほどの少量で十分で、過剰に使用すると逆に視界を曇らせることがある。コーティング後はガラスをきれいに洗い流し、残留物が残らないよう仕上げることが重要だ。
室内はジェルクリーナー・ハンドクリーム・重曹で管理する

センターコンソール周辺のボタンの隙間やエアコンの吹き出し口など、歯ブラシや綿棒では届きにくい細かい隙間には、ジェルクリーナー(粘着型のほこり取りゲル)が効果的だ。粘着力でほこりを吸着して取り除く方法で、別途洗浄液なしで使用できる。
革シートのケアにはハンドクリームを少量塗ると、油分が革の表面に保護膜を形成してひび割れを予防できる。ただし、塗りすぎると革素材の細孔を塞ぎ、カビや悪臭の原因になることがある。室内の消臭には重曹(ベーキングソーダ)を水で10倍に希釈し、スプレーで吹きかける方法が有効だ。芳香剤のように臭いをマスキングするのではなく、酸性の臭い分子を中和するため効果が持続しやすい。
生活用品によるセルフケアは、コスト負担なく日常的に活用できるのが最大の利点だ。ただし、いくつかの手順と注意事項は必ず守らなければならない。高温になったガラスに冷水や洗浄剤を直接使用すると急激な温度差によりひび割れが生じることがあり、油膜が残った状態で撥水コーティングを施すと、コーティング剤が密着せずムラやシミの原因となる。
また、内窓に歯磨き粉やアルコール成分を使用すると、ウィンドウフィルムのコーティング層が損傷し、変色や白化につながる可能性があるため注意が必要だ。
手順と素材の使い方さえ押さえておけば、専用品がなくても愛車のコンディションを十分に高めることができる。