
リコールの概要と対象車両
ホンダの米国法人は、主力ミニバン「オデッセイ」約44万台のリコール(回収・無償修理)を実施する。路面の凹凸による車体下部への衝撃を側面衝突と誤認し、エアバッグが予期せず作動する不具合が判明したためだ。
15日(日本時間16日)、ホンダの広報発表および米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の資料によると、リコール対象は米国で販売された2018〜2022年モデルのオデッセイ計44万830台に上る。
不具合の原因
NHTSAに提出された不具合報告書によれば、同モデルのSRSエアバッグ制御ソフトウェアの作動閾値(しきいち)の設定が不適切なため、路面のくぼみや段差を通過する際の衝撃を衝突事故と誤認識する恐れがある。
ホンダはこの不具合に関連し、2026年4月2日時点で計25件の負傷事例と130件の保証修理請求を受けたことを公式に認めた。
同社は2017年11月の最初の事故報告以降、調査を継続してきた。今年1月にNHTSAから予備評価の要請を受けて追加調査を実施した結果、今回のリコールを決定した。現時点で、この不具合による死亡事故は報告されていない。
対応方針と修理方法
リコール対象車両は、全米のホンダ正規ディーラーでSRS電子制御ユニット(ECU)のソフトウェアを更新する。ソフトウェアの更新のみで解決できないと判断された場合には、該当モジュール全体を無償で交換する。ホンダは5月19日から順次、対象車両の所有者に通知を送付する計画だ。
なお、ホンダは今回のエアバッグ問題とは別に、燃料供給ホースコネクタの離脱による燃料漏れのリスク(NHTSAリコール番号:26V194)についても調査を継続している。