
【引用:スレート・オート】米国市場に投入が予定されている新興EVメーカー、Slate Autoの電動ピックアップトラックが公開された。同社はアマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏の投資先として注目を集めるスタートアップであり、徹底した機能簡素化と低価格戦略を前面に打ち出している。補助金適用時には2万ドル未満での提供が見込まれており、エントリーEVトラック市場に新たな選択肢を提示するモデルとして位置付けられる。

【引用:スレート・オート】本モデルの最大の特徴は、極限まで合理化された設計思想にある。装備を必要最小限に絞り込むことで製造コストを抑制し、価格競争力を確保した。車両構造はシンプルな2人乗りピックアップを基本とし、商用用途を主軸に据えたパッケージングが採用されている。既存の電動商用車と比較しても、導入障壁を下げる価格帯は大きな強みとなる。

【引用:スレート・オート】注目すべきは、モジュール構造を活用した拡張性である。専用のSUVキットを組み込むことで、ロールケージおよび後席を追加し5人乗りSUVへ転換可能なフラットパック方式を採用した。ベース車両を共有しながら用途を拡張する構想は、従来の車両カテゴリーの枠を越えるアプローチであり、ライフスタイル変化への対応力を重視した設計と言える。

【引用:スレート・オート】インテリアはデジタル依存を抑えた構成が特徴だ。タッチスクリーン中心の設計を避け、手動式ウィンドウや物理ダイヤル式空調ノブを採用することで部品点数を削減し、信頼性向上とコスト低減を両立している。インフォテインメント機能は車載ディスプレイではなく、ダッシュボードホルダーを通じてスマートフォンやタブレットを活用する前提とした設計思想が貫かれている。

【引用:スレート・オート】電源系にはハイニッケルバッテリーを採用する。容量は52.7kWh仕様と84.3kWh仕様の2種類が設定され、航続距離はそれぞれ約240kmおよび約380kmを想定する。充電規格はNACSに対応し、急速充電では約30分で80%まで回復可能とされる。コスト重視モデルでありながら、基本性能面では実用水準を確保している点が確認できる。

【引用:スレート・オート】生産は米インディアナ州工場で行われ、当面は米国市場への集中展開が計画されている。現時点で海外市場への正式導入計画は公表されていない。低価格EVトラックという新たな価格レンジを提示した点は、既存メーカーにとっても市場戦略再考を促す材料となる可能性がある。シンプル構造とモジュール拡張を組み合わせた同社の手法が、今後どの程度市場で受容されるかが注目される。