
6年間務めたセダン型センチュリーとSUV選定の理由
日本の首相公用車が6年ぶりに更新された。従来のセダン型センチュリーに代わってSUVモデルが新たな公用車として導入され、日本政府の要人車両もSUVの時代に入った。高市早苗首相は先月22日、衆議院予算委員会に出席した際、黒いトヨタ・センチュリーSUVを初めて公用車として利用した。
従来の首相公用車は、安倍晋三政権時代の2020年に導入されたセダン型センチュリーだった。約6年間の運用を経て更新時期を迎え、日本を代表する最高級の要人車両もセダンからSUVへと切り替わった。
1967年から続くトヨタ・センチュリーの伝統

世界の要人車両にも広がるSUV化の流れ
首相周辺はSUVを選んだ理由として、乗り降りのしやすさを挙げた。車両価格や防弾仕様などの詳細は警護・保安上の理由から公表していないが、識別用の青色灯や警察無線用のアンテナが備わり、補助ミラーなどの公用車専用装備も追加されたと伝えられている。
1967年に初めて発売されたトヨタ・センチュリーは、歴代の首相や皇室関係者、大手企業のトップが利用してきた、日本を代表する最高級の要人車両である。長年にわたり「最高級セダン」の象徴として位置付けられてきただけに、SUVモデルが首相公用車に採用されたことは象徴的な変化とみられる。

新型センチュリーSUVのプラットフォームとパワートレイン
近年は世界各国でも、要人車両にSUVを採用する事例が増えている。かつては大型セダンが要人車両の標準とみなされていたが、近年は車高が高く乗り降りしやすいうえ、防弾装備や通信機器などを搭載しやすいSUVが新たな選択肢として浮上している。

英国王室は公式行事でレンジローバーを積極的に使用しており、中東諸国もメルセデス・ベンツGLSやキャデラック・エスカレードなどの大型SUVを要人車両として運用している。一方、韓国は大統領の要人車両としてジェネシスG90の防弾モデルを使用しており、主要な首脳会議でも韓国製のフラッグシップセダンを中心に要人車両を運用している。

米国は別途、専用車両を運用している。米大統領は「ザ・ビースト(The Beast)」と呼ばれるキャデラック・ワンを専用の要人車両として使用している。一般的な量産車とは異なる特注の防弾リムジンで、最高水準の防護性能と通信機器を備えた特殊車両として知られている。

センチュリーSUVは、トヨタのTNGAプラットフォームをベースに開発されたモデルである。3.5リッターV6エンジンとプラグインハイブリッド(PHEV)システムを組み合わせ、システム最高出力412PSを発揮する。電気式四輪駆動システム「E-Four Advanced」を採用して安定した走行性能を確保しており、静粛性と滑らかな乗り心地に加え、電気自動車(EV)モードでの走行にも対応する。
1件のフィードバック
韓国の大統領は、マイバッハだと思うが。
朴槿恵政権時にヒョンデが送ったエクウスが大統領府にはあるものの、老朽化のためか運用されていない。