
テスラは長期的に、自社の主力車種を自動運転車へと移行させ、人が直接運転するモデルは「ロードスター」のみとする構想を明らかにした。
23日(現地時間)のITメディアTechRadarの報道によると、テスラのイーロン・マスクCEOは2026年第1四半期(1月〜3月)の業績発表において、今後の生産の主軸は2人乗りの「サイバーキャブ」になると述べた。
マスク氏はテスラの長期ロードマップについて、全ラインナップがサイズのみ異なる自動運転車で構成されることが合理的だと説明した。同氏は「将来的には、手動運転車両は新型のテスラ・ロードスターのみを残すのが妥当だ」と述べた。
この発言は、数年にわたり発売が延期されているロードスター計画に関連している。テスラは2017年から同車の予約を受け付けているが、未だ量産に至っていない。マスク氏は、同車が時速60マイル(約96km/h)まで1.9秒で到達する性能を有すると主張しており、スペースXの技術を活用した短時間の飛行が可能であるという旨の言及もなされている。
ただし、今回の業績発表でもロードスターの具体的な発売時期や量産スケジュールは示されなかった。マスク氏は「1か月後程度に公開できる可能性がある」と述べるにとどまり、詳細は明らかにされなかった。
テスラの完全自動運転戦略を巡っては、既存顧客との間で摩擦も生じている。一部のオーナーは「フルセルフドライビング(FSD)」の宣伝を巡り法的対応に乗り出しており、マスク氏は今回、HW3搭載車両では無監督でのFSD実現が困難であることを初めて認めた。
これに対しテスラは、旧型のHW3車両をHW4へアップグレードする案を検討している。マスク氏は主要都市に小型工場(マイクロファクトリー)を設置し、改造を行う案に言及したが、運営の詳細は不透明である。
また、HW4基盤の自動運転コンピュータの強化も進められる。次世代の「AI5」チップは、車両に先駆けて人型ロボット「オプティマス」に適用される予定であり、車両向けには「AI4 Plus」へのアップグレードが準備されている。この設計ではチップあたりのRAMを32GBに倍増させ、システム全体で合計64GBへ拡張される見込みだ。