
【引用:ゲッティイメージズ】走行中に点灯する黄色のエンジン警告灯は、必ずしも重大なエンジン故障を意味するものではない。自動車整備分野の統計では、警告灯点灯事例のおよそ60~70%が比較的単純な要因に起因しているとされ、その代表例が給油キャップの締め付け不良である。警告灯はエンジン本体ではなく、排出ガス制御系の異常を検知して作動するケースが多い。

【引用:Depositphotos】1996年以降に生産された車両には、EVAP燃料蒸発ガス制御システムが標準装備されている。このシステムは燃料タンク内で発生する蒸発ガスを外部に放出しない構造を持ち、タンクの気密性が損なわれた場合に異常として検知する。給油キャップが緩んでいると、微細な圧力変化をセンサーが検出し、エンジン警告灯が点灯する。

【引用:ゲッティイメージズ】セルフ式ガソリンスタンドの利用拡大に伴い、給油後のキャップ締め不足が増加している点は注目される。EVAPシステムは燃料残量が約15~85%の範囲で自己診断を行い、異常があれば診断コードとして記録される。代表的なものには、大型漏洩を示すP0455、給油キャップ関連のP0457、小型漏洩を示すP0456などがある。

【引用:ゲッティイメージズ】給油後に警告灯が点灯した場合、最初に確認すべき項目は給油キャップである。キャップを時計回りに回し、クリック音が最低3回発生するまで確実に締め付けることが推奨される。ただし、締め直した直後に警告灯が消灯するわけではなく、ECUが正常状態を再判定するまでに通常2~3回の走行サイクルが必要となる。

【引用:Depositphotos】数日経過しても警告灯が消えない場合は、他の要因を疑う必要がある。スパークプラグの劣化、酸素センサーの異常、吸気系の不具合、触媒コンバーターの性能低下などが代表例だ。出力低下や振動、燃費悪化、燃料臭を伴う場合には、早期の点検が求められる。

【引用:ゲッティイメージズ】警告灯点灯時に給油キャップを確認する習慣は、余計な診断費用や時間を避けられる場合があるという点で有効だ。一方、点灯を放置すれば排出ガス検査不合格や燃費低下につながる可能性も否定できない。数日待っても警告灯が消えない場合に専門的な診断を受ける判断が、現実的かつ合理的な対応と言える。