
SUVを選ぶ際、消費者が重視するのは信頼性、安全性、走行性能、利便性などだ。しかし、専門家によれば、すべてのSUVがこれらの条件を満たしているわけではない。
一部のモデルは機械的な不具合が頻発し、古さを感じさせるデザインやコストパフォーマンスの低さが指摘されている。こうした背景から、海外メディア「GOBankingRates」は専門家の意見をもとに、購入を推奨しない2025年モデルのSUV6車種を紹介した。
1. テスラ・モデルX
かつて未来的なデザインで注目を集めたモデルXだが、2025年時点では旧式で高額という評価が目立つ。ウッドサイド・クレジットのディレクター、クリストファー・アダム氏は「最新のラグジュアリーEVと比較すると価格が高く、デザインも凡庸になった」と指摘している。
2. ジープ・コンパス
ジープブランドのエントリーモデルとして知られるが、性能と実用性の両面で物足りなさがある。ダイレクトキアのCOO、デール・ギレスピー氏は「出力不足で加速が遅く、高速走行に不安がある。燃費も悪く、維持費が車両価格を上回る可能性もある」と警告する。さらに、室内は狭く積載容量も限定的で、ブランドの強みとされるオフロード性能も期待外れだとされている。
3. ダッジ・デュランゴ
登場から長い年月が経過したモデルで、古い技術と旧式プラットフォームが弱点とされる。アダム氏は「現行デュランゴは発売から15年が経過し、市場での競争力を失いつつある。外観は悪くないが、信頼性の面で推奨できない」と語っている。

4. ランドローバー・ディスカバリー
高級SUVとして評価の高いブランドだが、維持費の高さや期待外れのオフロード性能が課題とされる。ファインドバイプレートのGM、ルース・コルキンズ氏は「高級SUVゆえ維持・修理費が高いのは理解できるが、価格に見合うだけのオフロード性能がないのは残念だ」と述べた。
5. フォード・エコスポーツ
既に生産終了しているモデルだが、専門家は依然として購入を勧めていない。ギレスピー氏は「エンジン性能が弱く、乗り心地も硬い。後部座席も狭く、家族や背の高い乗員には不向き。価格に対して品質が伴わない」と厳しく評価している。
6. フォルクスワーゲン・アトラス
ファミリー向けSUVとして実用的に見えるが、信頼性の欠如が問題視されている。コルキンズ氏は「ブレーキ不具合や電気系統の故障、前方衝突防止システムの不良などが頻発し、安全性と信頼性を大きく損なっている」と警告している。