
中国のシャオミ(Xiaomi)が、1,000馬力級のハイパフォーマンス電気SUV「YU7 GT」を公式発表し、高性能電気自動車市場への本格参入を果たした。YU7 GTは最高速度300km/hを記録し、量産電動SUVとして世界最速クラスのモデルと評されている。
2月6日、電気自動車専門メディアの報道によると、YU7 GTは中国工業情報化部(MIIT)の規制カタログに登録されたことが判明した。既存のYU7と比較して大幅な性能向上を果たし、ワイドボディデザインを採用している。これにより、シャオミが一般的な電気自動車の枠を超え、高性能SUV市場へ進出したことが明確になった。
パワートレインは、フロントに288kW(386馬力)、リアに450kW(603馬力)のモーターを配置したデュアルモーター構成で、総出力は738kW(990馬力)に達する。これはYU7 Maxの508kW(681馬力)を大きく上回り、0-100km/h加速は2秒台に突入すると予想される。
車体は既存モデルより全長を16mm、全幅を11mm拡大したワイドボディ設計で、21インチのスタッガードホイール、レッドブレーキキャリパー、大型リアディフューザー、GT専用バッジなど、走行性能を象徴する装備が並ぶ。バッテリーはCATL製の三元リチウムバッテリーを搭載しているが、容量の詳細は未公表だ。
市場関係者は、YU7 GTの価格が6万〜7万ドル(約918万〜1,071万円)程度になると予測している。これは、3モーターで1,526馬力を誇るSU7 Ultraよりも低価格な設定だ。シャオミは2026年に、大型SUVのYU9やロングホイールベース・セダンのSU7 Lと共に、YU7 GTを発売しラインアップを拡充する計画を立てている。
シャオミは2024年4月のEV市場参入以来、急速な成長を遂げ、2025年にはYU7単体で15万3,673台を販売した。業界では、シャオミが高性能EVを通じてブランドイメージを確立し、グローバル市場でテスラや欧州の高級メーカーと競争を繰り広げる可能性が高いと分析している。