「EV後発のはずが圧勝」トヨタ・ホンダが米国調査で1位・2位独占…テスラは最下位に沈む

引用:トヨタ
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米国で実施された電気自動車(EV)ブランドに関する消費者意識調査の結果、興味深い事実が明らかになった。EV市場の主導権が新興企業へと移行しつつあるなか、米国の消費者の信頼は依然として伝統的な日本メーカーに集中しているという分析だ。

1月に発表された「エレクトリックビークル・インテリジェンス・レポート」(2025年12月、米国の成人8,000人を対象)によると、認知度・好感度・信頼度を総合したスコアで、EV市場では後発とされるトヨタ自動車とホンダがそれぞれ1位と2位を独占した。

具体的に、トヨタは純好感度で+37と最高値を記録。信頼度でも+51という圧倒的な支持を得た。その結果、トヨタは総合18点で全18ブランド中1位、ホンダは総合15点で2位にランクインし、日本メーカーのブランド力の強さを裏付けた。

一方で、EV市場で高い技術力を誇ると評価されてきたテスラは-17点で最下位に沈み、ルシード・モータースやリヴィアンといった新興EVメーカーも軒並み下位にとどまった。

引用:エレクトリックビークル・インテリジェンス・レポート
引用:エレクトリックビークル・インテリジェンス・レポート

米EV専門メディア「InsideEVs」は、今回の結果について「現在のEV技術力や実際の商品競争力よりも、内燃機関車時代に築かれた経験と信頼が反映された結果だ」と評価している。

実際、トヨタとホンダはハイブリッド技術では先行しているものの、純粋なEV展開には慎重な姿勢を維持してきた。現在、両社が米国で販売しているEVはトヨタの「bZ4X」やホンダの「プロローグ」など限定的だが、それでもなお消費者は両ブランドに高い信頼を寄せている。

今回の調査結果は、EVシフトが加速するなかでも、消費者が何よりも「信頼」を重視しているというメッセージを残した。内燃機関車時代から蓄積された耐久性、品質、リセールバリュー(残存価値)に対する評価が、EV時代にもそのまま引き継がれている可能性が高い。

自動車業界の関係者は「日本メーカーがEVへの本格転換に向けた『時間を稼いでいる』状況に近い」と指摘し、「日本ブランドが本格的にEV販売を開始すれば、一気に市場の情勢がひっくり返る可能性がある」と述べている。

EV競争はすでに始まっているが、米国の消費者の心の中ではまだ序盤戦に過ぎない。日本車が依然として有利なスタートラインを守っているなか、この「信頼」という遺産をどう次世代車に繋げていくかが、次の10年の鍵を握ることになりそうだ。

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