
いすゞ自動車とスウェーデンのボルボ・グループは、アジア市場向けの大型トラックプラットフォームを共同開発することで合意した。両社の技術を融合させるこのプロジェクトは、既存の提携関係をさらに深化させるものと位置付けられる。
今回の契約は、2020年10月に締結された商用車分野での戦略的提携の延長線上にあり、ボルボ・グループが持つパワートレインコンポーネントを中心に、開発および品質面でいすゞ・トラックへの支援を行う形で始まった。
両社は、これまでの協定に基づき共通プラットフォームを開発することで一致し、安定した市場への先行投入という戦略にも合意。これにより、いすゞ・トラックがアジア市場向けの大型トラックプラットフォームを先行して開発し、ボルボ・グループが技術支援を提供する体制が築かれる。

いすゞCEOの片山正則氏は、「今回の新契約は、いすゞとボルボ・グループの信頼関係と協業の深化を象徴するものだ。両社の技術力と経験を融合させることで、日本およびアジア市場で大型トラックの未来を切り拓き、顧客への製品・サービスの安定性と信頼性をさらに高めていく」と述べた。
ボルボ・グループCEOのマーティン・ルンドステット氏も、「両社の技術力と市場知識を融合させることで真のウィンウィン関係を構築し、長期的な成長と顧客満足度の向上を目指す」と語った。